2024エンタメ総括

『不適切にもほどがある!』
とにかく騒がしいドラマで笑えて面白かった
上司に怒ってもらえなくて悲しいみたいな話の回で、時代の価値観の差から今の時代は簡単に言葉をかけづらくなったり心を通わせる対話が難しいだろうなと思ってたから、みんながみんな放っておいて欲しいとか、つながりなんかいらないとは思ってないと理想を掲げている私にはグッときた。倫理的にアウトな話題とかしないよう配慮は必要だけれど興味を持ち合うことはむしろ良いことでは?と思う。倫理観が見直されるようになったのは良いことだけど、関わる前からシャットアウトしてしまったりするのはなんだかなぁと残念に思うことがある。ただ、最終話の「寛容になりましょう」については、もやもやとする部分が残っている。寛容ってなんじゃ…泣き寝入りしろとも聞こえるが…

 

『春になったら』
親子が積み上げてきた時間、親友3人が積み上げてきた時間、職場やウェディングプランナーなど人生の節目に出会う人とか、時間の長さは違えど全て尊いと思った。限られた時間で何をしたいか 誰と過ごしたいか 自分の気持ちと他者の気持ちに向き合えていた登場人物たちが温かかった。

 

『厨房のありす』
優しい雰囲気を纏ったドラマだったな。。
悪意を持ってもそれに気づけたり自分のなかに渦巻く良い感情も悪い感情も大切にしながら、どのようにして解決しようかと悩む登場人物みんなが大好きだったな。

 

『Eye Love You』
何も考えずに見たドラマ。チェジョンヒョプ日本語頑張っててえらいな……👏

 

『366日』
坂東くんと長濱ねるちゃんの線がおもしろかった。この間たまたま見たポストで郷敦に助けられた看護師のこと「罪悪感」と呼んでる人を見かけて笑った。

 

『Re:リベンジ』
見上愛ちゃんブーム再燃して秋頃に配信で見た。
まっっじで見上愛ちゃんの処遇どうにかしてくれ。というのはおいて、赤楚衛二がなりふり構わず自分のために動いて周りを翻弄する(?)話は面白かった。なんか赤楚衛二って「さわやか~」なイメージかわんこ系な印象が私のなかにあったのであくどい役を見れて新鮮だった。

 

『9ボーダー』
畑芽育ちゃんの癒しドラマ。若草物語と記憶混ざってるけど、これも次女仕事辞めた??就職して社会に出る世代、恋愛 結婚 出産を考えるようになる世代 と人生においてそれぞれの課題を抱えた19歳、29歳、39歳の三姉妹が織り成すストーリーがおもしろかった。次女周りの話が割と現実的だと思っていて、同期に結婚出産を経験した人がいると自分の今後のライフプランを見直すきっかけになったり、一方で仕事も割と着実に任せてもらえたりしていると自分の生活を考える余裕がなかったり といったなにを自分は1番大切にしたいか?と天秤にかけることの難しさを感じたな…
あとこの頃の松下洸平は放課後カルテの牧野先生とは違った栄養分がある。

 

『西園寺さんは家事をしない』
だっっい好きなドラマ!
西園寺さんのパワフルさに元気をもらってたし、それに憧れるグルグルさんこと横井の気持ちも痛いほど分かる。中盤、横井さんと付き合う線がでたとき西園寺さん都合になりそうなところを横井さんが意思を持ってぶつかったきて来てくれた描写が好きだった。あとルカちゃんの「おつかれさまかも~」がMVP

 

『スカイキャッスル』
友達の勧めで配信にて。とにかくテンポがよかった。さすが韓ドラ原作。子どもたちあんなことになってそのまま仲良く(?)精神安寧保って暮らせるのか??

 

『宙わたる教室』
年齢もバックグラウンドも異なり共通項といえば定時制高校の生徒というだけの4人が科学部で志をともにして活動するのが面白かった。
「教室に火星をつくる」という火星の重力を再現してクレーターをつくることを目標としてそれぞれの特性を活かして取り組む姿が魅力的だった。喧嘩早いが誰よりも実験に熱心な柳田が科学部の舵を取ると 名取が繊細な感性と丁寧な作業で細部まで微調整を怠らず記録も完璧に行い、最年長で人生経験豊富なだけあり見切り発車の柳田と衝突することもあるが、自身の仕事経験から実験装置の調整が得意な長嶺と、部内で衝突が起きたときに持ち前の明るく正義感のある性格でバランスをとろうとするのが越川、部をやる気にさせる その気にさせるのが顧問の藤竹、この科学部だからこそ魅せられたドラマだと思う。
部に集まった4人は藤竹の「ここは諦めたものを取り戻す場所」という想いで手繰り寄せられた。
終盤で部が崩壊寸前のとき自身の過去と部に込めた想いを独白した藤竹に「ここは諦めたものを取り戻す場所だろ?」と自分がそう言った藤竹のように問いかける柳田は涙せずには見られなかった。科学部で輝かしい姿をみせる彼らに置いていかれたと嘆く柳田の不良仲間や保健室で名取と会ってた生徒にも救いのある未来が訪れてほしい~!柳田が不良仲間に言った「たとえ離れてもこれまでの時間がなくなったわけじゃない」という言葉よかったな~!

 

若草物語
またまた畑芽育ちゃん!!そしてこれも次女が仕事辞めてた!あちらの次女とは大違いですが。
「口は災いの元」と姉妹にも言われるほどの涼の気性の荒さは言わんとすることは分かるけど自分のためにももう少し考えて動いた方がいいと思うけどこれはフィクション…我慢です。
長女周りの非正規雇用者の労働環境改善に向けた活動の描写は持っていき方が丁寧だったなと思う。末っ子ちゃんの好きな人への気持ちの区切りのつけ方めちゃくちゃ上手いな と思って、あの次女の妹でよくそんな大人な考えができますか!と感心した。そして律…律が添え木って言われてて泣いちゃった…プロポーズ断られて会うの最後にして欲しいと言っても、友達としてやり直せないかと言われてしかもそれ承諾できる律…華流の张彬彬を超える不憫枠!

 

『マイダイアリー』
学生から社会人になる分岐点での自分の生活 恋愛 人間関係といった様々な変化が丁寧に描かれていて私もこれまで似たようなことを思ったことあるなぁとか、こういうとき私はどうするんだろうか、と考えたりして深く刺さるドラマだった。
「1回券は人との出会い」というセリフがよかったなぁ
キャストが私的に最高な若手俳優さんたちだったので毎週楽しく見れた~!

 

『海に眠るダイヤモンド』
これも昭和時代の人間の熱さを感じて羨ましくなった。「一島一家」と作中で端島はそう表現されていた。狭い島内では住民たちはみんな家族のようだから協力して生活しようという意味だと思うが、まるで現代とは正反対な構図だと思った…良い話も悪い話も噂話としてあっという間に広がってしまう怖さもあるけど、人情があって炭鉱で働く者と島の食堂を担う者、働きに行く者の無事を待つ者 島中を駆け回る子どもたち、とそれぞれの役割を全うして一致団結して島の生活を守るという心意気というか現代にはあまり見かけない情熱が羨ましかったな。
現代パートでは生活を共にしていても会社経営のことで実の子どもから疎まれる朝子がいて、端島で周りの人達に愛されて過ごした青春時代との対比があってつらかったな…
あと現代パートの若者たちもよかったな…
まともに教育を受けてない玲央に図書館で資料にアクセスするんだよ と連れて行って朝子のために端島の過去を調べたり、話を聞いただけで玲央の職場の不正(玲央も気づかない)を疑える朝子の孫とか教育の機会がこれだけ自分の身を守るために重要なのかを訴えかけてくるような気がした。
初回で朝子に声をかけられた玲央の目は生気がないようにも見えたけど、この出会いを機に昔を生きていた人たちのことを知りたい、と夢中になれる姿、生きていて楽しいと思えた玲央に勇気を貰えた。ほんとに素晴らしかった…

 

『嘘解きレトリック』
今期1番、いや今年1番ハマらせてくれたドラマ!
鈴鹿央士さんの柔和な顔と声が飄々としながら頭がキレる左右馬にピッタリで鹿乃子ちゃんを見る目に毎週ドキドキしながら見ていた。
私のTLでは見かけないけどミステリー要素が足りないという声については、扱う事件の大きさに関係なく背景を深堀してそこに関わる人の心情を丁寧に描いていって登場人物たちの関係性に深みをもたらしてくれたことがよくて私は気にならなかったしこれが面白かった。松本穂香ちゃんのストレートおかっぱ丸メガネも最高にお似合いだったな… 特に村で心に傷を負った鹿乃子ちゃんが九十九夜町で過ごすことで人の温かさに触れて表情が豊かになっていく姿が本当に松本穂香さんの丁寧な演技で魅力的になっていた~!

 

『全領域異常解決室』
途中から見た!
アリスちゃんが演じる小夢っち、福本莉子ちゃんの豊玉がかわいかった!
神に戻れない小夢ちゃんとすれ違う興玉に思いを馳せてしまった……想い続けることしか許されない興玉……

 

『虎に翼』
「すべて国民は法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」

戦前にはこんな当たり前のことも守られていなかったと思うと悔しい。寅子の「いつだって私のような女はごまんといますよ」と桂場に言うセリフが好き。時代が変わったとかじゃなくて世間が小さい声に耳を傾けなかっただけじゃないの……
100年前の彼らの前向きな姿勢に背筋が伸びる想いでした。

 

『光る君へ』
最終話、倫子さまに道長とのことを告白したまひろだけど、出会ったのが幼少期で次に会う約束も交していて共通の友人を弔って……ってもう切っても切り離せない縁じゃないか、と 倫子さまはどう足掻いても道長の中にはまひろが一番でいたことを突きつけられてしまったのでは……
あと個人的には中盤の一帝二后がなければ離脱してたかもしれないくらい定子 一条天皇 彰子の存在が大きかった。政治に巻き込まれ周囲に操られていた一条天皇と心の中で思慮深く考えるあまりに仰せのままに としか言えないように口数少ない彰子さまの心が通う過程や成長ぶりが丁寧に描かれていて感動してた。

 

◾︎番外編

『そして救いの星が輝いた』(華流)
実況組とリアタイできた私的最後の華流!
ツッコミどころを探すドラマだったのであまり深くは覚えていないけど、終盤ヘボ軍曹とジアちゃんのCP成立を祈るばかりでしたね~

 

以下配信
〇華流
『溺愛ロマンス』
恋玉の林ゴンズが転生して医者になったドラマだと思いながら見てた(笑)華流は基本こんな調子です…
でもなかなか面白いラブコメだったような。
華流の男主ってこういう溺愛系で描かれるの多いよね……楽しいです

 

『黒豊と白夕』
BS放送終了後にわざわざ配信で追いかけるほどハマったドラマ!ほんとうに面白かった!
正直溺愛ロマンスよりも男主が溺愛系で笑ってた
あとチャオルースーちゃんはずっと可愛い
最後浦島太郎並の変貌とご隠居生活の始まりでスっとなっちゃったけど成立するまではずっとキャッキャ言って楽しめるドラマだった!

 

〇邦画
『恋わずらいのエリー』
原菜乃華ちゃんと宮世琉弥くんのラブコメほんっっとに可愛かった!!!!!
ナイトドクターからこの2人の再共演待ってたので番宣活動とかも含めて楽しませて貰えた~!
心の中どんちゃん騒ぎで記憶が薄いけど原菜乃華ちゃんのころころ変わる表情で笑わせてもらえた!

 

『ミステリと言う易れ』
これもドラマ版から見ていて映画版気になっていたのと原菜乃華ちゃん見たさに配信で追いかけた映画~!子どもの心は固まる前のセメント、みたいなセリフの意味を考えると胸にくるものが結構ある。アホみたいな感想だと、松下洸平と町田啓太と萩原利久を揃えたのドラマクラブ層を狙っているな、と思った(笑)

 

『罪の声』
こちらも原菜乃華ちゃんがいい演技をされていたと評判を受けて気になっていた映画
思うことがありすぎて別のところで鑑賞直後にまとめたので今回は割愛

 

『スイートモラトリアム』(ドラマ)
まともな人がひとりもいないけど気性の荒い(登場人物がいる)ドラマでおもしろかった…
りんごちゃんと心くんと未来が明るいものであるといいな…あと小夜ちゃんこそ幸せになってね…
りんごちゃんの本当の意味で初めての友達だと思うから…と願うばかり

 

NHK
『きれいのくに』
ルッキズムに縛られる若者たちの苦悩を会話劇のように等身大で描かれていて身近に感じられた。

 

『わたしのいちばん最悪なともだち』
このところ人と人との縁について考えることが多いので「まあこれでもよかったのかな」と気楽にいられるよう寄り添ってくれるドラマだった。
節目節目に何度でも見たいドラマ!

 

〇アニメ
薬屋のひとりごと
『スキップとローファー』

 

〇漫画
『氷の城壁』
『正反対な君と僕』
『嘘解きレトリック』

嘘解きレトリックだけリアルタイムでハマっているので一つだけ…ドラマ版にはない描写なのであえてこちらで。

嘘が聞こえる特殊能力をもつ鹿乃子が九十九夜町にきて左右馬たちに出逢えたことで村で疎まれていた過去にも「光が射す思い」でいられるというのがどれだけ大きな幸運だったのだろうと思うと温かい気持ちで胸がキューっと締めつけられるような感覚になって読んでいるこちらも幸せだった。

また読み返そうっと。

 

〇見ようと思ってたけど見れなかったドラマ
『恋愛バトルロワイヤル』
見上愛ちゃんの絶対見る~!


今年も沢山の良いドラマに触れられてよかった!
来年はすでに今から後期の朝ドラが楽しみすぎる。